支部長挨拶

日本消化器内視鏡学会北海道支部 支部長就任の挨拶

高橋支部長の顔写真 北海道支部長 高橋 宏明

このたび、2026年5月より日本消化器内視鏡学会北海道支部長を拝命することとなりました社会医療法人恵佑会第2病院の高橋宏明です。伝統ある本支部の支部長という重責を担うこととなり、身の引き締まる思いと同時に、改めて大きな責任を感じております。

私は1994年に札幌医科大学を卒業し、同大学第一内科(現消化器内科学講座)に入局いたしました。当初は優れた指導医の先生方のご指導のもと、内視鏡診療の基礎をしっかりと学ばせていただきました。その後、国内でも屈指の食道癌診療実績を誇る恵佑会病院へ赴任し、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)と内視鏡的粘膜切除術(EMR)の比較試験によるESDの優位性の証明、さらにはESD後狭窄に対する予防・治療法の研究など、主に食道疾患の内視鏡診療・研究に携わってまいりました。現在は多くの全国多施設共同研究にも参加させていただいており、またSTEPs(内視鏡治療術者育成プログラム)では代表世話人として若手医師の教育にも力を注いでおります。これらの経験を通じて強く感じてきたことは、「優れた技術と知識は、一人の名医が持つだけでは不十分であり、次世代へ確実に継承されて初めて意味を持つ」という信念です。

現在の内視鏡医学は、AIを搭載した診断機器の急速な進化、新しいデバイスの開発による難治性疾患への治療の拡大など、まさに黄金時代を迎えていると言っても過言ではありません。一方で、こうした革新的技術の恩恵が北海道全域の患者さんに平等に届いているかと問われると、地域間格差などの課題が依然として存在することも事実であります。このような課題の解決に向け、若手内視鏡医の育成強化、北海道全体での共同研究の推進、最新手技・機器情報の普及、内視鏡診断・治療能力の継承と発展などに取り組んでいきたいと思います。

北海道には、全国的にも名高い数多くの優れた内視鏡医がいらっしゃいます。また、全国各地で中核的な役割を担う北海道出身の内視鏡医も多くおられます。本支部はそうした人材の宝庫であり、その底力は計り知れないものがあると確信しております。私一人の力は微力ではございますが、皆様おひとりおひとりのお力をお借りしながら、本支部が「日本の内視鏡医学をリードする北海道」としての誇りと実力を維持・発展させていけるよう、全力を尽くす所存でございます。

最後に皆様の温かいご支援と忌憚のないご意見を賜りますよう、心よりお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。

2026年5月
日本消化器内視鏡学会北海道支部
支部長  高橋 宏明